さくらの「さ」は稲の神様のことで、神様がお座りになる場所を「くら」と言うそうです。
稲の神様が山から里に下りてきて桜の木にお座りになり、きれいな花が咲きます。
「神様が里に下りてきたぞ、いよいよ田植えが始まるぞ」と、お祭りの宴がお花見です。だから、お花見は桜がお決まりで、お米からできた日本酒は宴に欠かせません。
日本の気候、風土、まさに文化を語るいい話だな、と思います。
先週桜が散ったと思ったら、近所の田んぼには既に水が入り、この連休中にはあちらこちらで田植えが始まります。
実際農家では、この日に向けて昨年から土作りが始まり、苗を育て、いよいよこれから本番です。
大信州の契約栽培米「ひとごこち」と「金紋錦」の田植えもこの連休明けには始まります。
平成23年度の造りが終わったと思ったら既に24年度の造りが始まろうとしています。
毎年この時期は何かと慌しくてお花見はしていなかったのですが、来年からは豊作を祈念してお花見をしたいと思います。
今年は遅ればせながら明日飲みに出て、お花見代行とします。
(田中 隆一)