お酒には酒税がある関係で、税務署はつきもの。
「おらが杜氏になったころは税務署立ち合いでねぇと酒を搾れなかった」と、下原大杜氏がよく言っていました。僕が入社したころも、朝、突然来社され、在庫検査や帳面を調べていくことが2~3年に1回くらいありました。ですから、いつ調査があってもいいように毎日在庫をピッタリ合わさなければなりません。
特に先代はこのことにうるさかったので、そのおかげもあり、今でも大信州では毎日在庫をピッタリ照合させます。合わないと帰れません。
現在は事前に調査の連絡をいただき、日程まで調整してくれるようになりました。その代り、頻度が高くなり、ほぼ毎年調査に来られます。
普段しっかりやっているつもりでも、調査があるとなると緊張感が違います。そのおかげで、うちのようにスタッフが若いと良い勉強になります。
モノは考えようで、若手の教育をしてくれていると考えると立ち入り調査も有難い!?
実は本日から調査、何も無いとよいのですが・・・。
(田中隆一)