お知らせ

2011.10.26

旨い日本酒はどこにある?

7年前に出版となった「うまい日本酒はどこにある?」が文庫版になりました。
こちらは文庫版。草思社文庫620円です。今回の文庫版のためにあとがきが追記され、気軽に携帯できるサイズと価格になりました。NEC_0017

NEC_0016

こちらは2004年9月30日初版NEC_0018

先日ブログでも紹介した大阪のお酒に会に参加した時、あるお客様が当蔵のブースにお越しになり、すべての出品酒をえらく熱心にきき酒をしていました。
大阪ではなじみのない大信州に興味を持つとは、もしや酒マニア?
どんな質問が来るのかとちょっと構えて対応していたら
「私、もともとワインばっかりだったんですが、『うまい日本酒はどこにある?』という本に出会ってすっかり日本酒党になりました」と。
その方、本に出てくる大信州の場面や会話内容までも記憶していて一生懸命話してくれます。
聞いていると、「それ、もしかして僕が話した?」
こちらも記憶が薄くなっていて「そんなこと言ったような、言わないような?でも言いそうな内容」
この機会にもう一度読み直そうと思います。

著者の増田晶文さんは、週刊誌や雑誌などの寄稿もしますが、本質的にはジャンルが多岐にわたる作家です。
なので、酒を題材にした本が数多あるの中でもちょっと違った切り口や文章でまとめられているように感じます。何よりペンの力があります。
それが前記したように読み手の気持ちを変えたのかもしれません。
今回の文庫本も、後書きを読むと増田さんらしい表現が随所にあり、さすが作家!! 益々腕が上がっています。

本屋へ寄ったらぜひ買ってご一読を。

(田中 隆一)